バストアップに使われるシリコン・バックの種類

バストアップに使われるシリコン・バックの種類

豊胸手術に使われるシリコンを、以前は直接体内に注入したため、発がんや拘縮、しこりや痛みなどひどい後遺症をもたらしてしまいました。

現在、使われるシリコンは以前の欠点を克服し、充填されたシリコンを組織にもらさないよう完全にパックしています。

ただし、どんなに注意していても、事故など不慮の衝撃などによってシリコン・バックが破損する場合はあります。

シリコン・バックには従来のシリコン・バック、コヒーシブシリコンジェルバック、ハイドロジェルバック(CMC)などがあります。

従来のシリコン・バックは何らかの理由で破れた場合、漏れたシリコンが回りの組織に悪影響を及ぼす危険性が高いため、最近では利用が少なくなってきているという話です。

かわって、漏れたあともその場に留まりやすいコヒーシブシリコンジェルバックが良く使われるようになってきました。

しかし、今度は、バックの破損があっても、すぐにわからないという問題が浮上しました。

ハイドロジェルバック(CMC)は、生理食塩水、CMC、メチレンブルーの混合物質からなるバックです。

かつて日本ではよく使われたようですが、現在、安全性に疑問がもたれています。

また、インプラントとして、シリコン・バックを使う場合、身体にとって異物ですから、拒絶反応として被膜拘縮という現象が起きます。

被膜拘縮が起きにくいシリコン・バックの研究もすすめられています。

 

バストアップに使われるシリコン・バック スムース・タイプとテクスチャード・タイプ

シリコン・バックは、脂肪やヒアルロン酸と比べると身体にとって異物になりますので、自然な反応として身体はそれを追いだそうとします。

それが被膜拘縮、カプセル拘縮とよばれる問題です。

挿入したバックのまわりにほかの内臓や組織をまもるためにコラーゲン繊維による膜が形成されます。

その膜が厚く固くなることを被膜拘縮とよびます。

これが起こると、挿入したバックは、異物を排除しようとする働きによって、丸く収縮、変形させられるため、バスト自体も硬く丸く変形したり、強い痛みのもとになります。

それを防ぐために手術後3~6ヶ月は痛みをこらえてのバストのマッサージが必要でした。

シリコン・バックをインプラントする時の問題点のひとつです。

シリコン・バックには表面の加工の違いで、スムース・タイプとテクスチャード・タイプというものがあります。

表面がつるつるして加工がされていないスムース・タイプは従来から使われていたシリコン・バックのタイプです。

このタイプですと、被膜拘縮が避けられず、術後のマッサージは必須でした。

しかし、テクスチャード・タイプは、バックの表面をざらざらに特殊加工してあり、そのため、被膜拘縮がおこらず、術後のマッサージは不要どころか禁止になります。

しかし、テクスチャード・タイプのものを挿入するためには、スムース・タイプのものを使うよりより大きな切開が必要になるため、傷跡が大きくなります。

 

バストアップに使われるシリコン・バック ラウンドタイプとアナトミカルタイプ

バストはただ大きればいい、丸ければいいというものではありません。

トップサイズやカップで表される数字だけが総てというわけでもありません。

またその人の身長と肩幅、骨格とのバランス、左右のバランスや乳首の位置なども、美しいバストを考える上で重要になってきます。

それから、バストの感覚、柔らかさ、手触りという点も大きなポイントです。

脂肪注入法によるバストアップ、豊胸手術では、手触りという点は生来のバストと変わらないでしょう。

しかし、ヒアルロン酸注入の場合は通常、やや固めの手触りになるようです。

こちらは量的にも少量の変化ですが、2カップ以上大きくできるシリコン・パック挿入の方法では、バストの手触りにより影響が大きそうです。

シリコンの場合、被膜拘縮という問題がありますので、挿入後しばらくは、バストは通常より硬い手触りになると思われます。

代表的なシリコン・バックには、形状により、ラウンドタイプとアナトミカルタイプがあります。

ラウンドタイプは丸いお椀を伏せたようにバストの上部に盛り上がりのある迫力ある形に仕上がります。

アナトミカルタイプは涙型をしていて、少し垂れた、自然な形に仕上がりますが、挿入時にきちんと方向を合わせないと形にズレがでることがあるそうです。

南米などでは、ばばーんと迫力のあるラウンドタイプが人気だそうですが、体型がスレンダーな日本人だと少し不自然さが目立つかもしれません。